インド企業の株式時価総額ランキングです。インドの株式市場に上場する銘柄の企業価値の順位になります(2020年時点)。ボンベイ証券取引所のSENSEX指数の動向を大きく左右する企業グループや財閥の中核企業が上位に名をつらねています。1位はタタ財閥のタタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)、2位は化学メーカー、リライアンス・インダストリーズ(RIL)、3位はHDFC銀行です。スナップアップ投資顧問やブルームバーグのレポートを参照しました。


インド企業の時価総額ランキング

トップ10
順位 社名 業種 時価総額 概要
タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS) ITサービス 6兆6631億ルピー 世界最大のITサービス会社。タタ財閥の中核企業。タタ・グループ内で自動車のタタ・モーターズ、鉄鋼のタタ・スティールを上回る収益力を誇る。従業員は世界で45万人以上。

1968年に設立。21世紀に入って欧米企業からIT業務のアウトソシーングを次々と引き受け、急成長した。ソフトウエア事業の競争力も高く、ソフト力を生かしたインドのIT産業の成長のけん引役となってきた。同時に、国内や欧米のIT企業を積極的に買収し、規模をを拡大させてきた。

インドの時価総額で長年トップだった化学大手リライアンスを2017年に追い抜いた。現在、タタ財閥の持ち株会社タタ・サンズが株式の20%を握る。本社・ムンバイ。
リライアンス・インダストリーズ(RIL) 石油・化学 6兆437億ルピー インド最大の石油化学メーカー。リライアンス財閥の母体企業。ポリエステル生産では世界最大の規模を誇る。アクリル、ポリマー、化学繊維原料、プラスチック、洗剤原料なども手掛ける。

設立当初から1980年代初頭までは繊維事業のみだったが、インドの経済成長を背景に、石油化学、プラスチック等の分野へ進出した。

石油探索・生産・精製も大きな収益源となっており、「アジアの石油メジャー」とも呼ばれる。2019年には、サウジアラビア国営石油会社のサウジアラムコが150億ドルを出資し、リライアンスの石油部門の20%を握る大株主となった。
HDFC銀行 銀行 5兆1640億ルピー 大手民間銀行。貸し出し資産規模は民間金融機関としてインド国内トップ。個人向けの融資や投資顧問サービス、法人や機関投資家向けの融資や取引決済のほか、為替取引、デリバティブ取引を手掛ける。本社はムンバイ。社員は 11万人以上。

民間銀行の新設認可が再開された1994年に、住宅ローン最大手の住宅開発金融会社(HDFC)によって設立された。2000年には民間銀行のタイムズ銀行を買収。2008年にはパンジャブ・センチュリオン銀行を買収した。現在もHDFCが22.2%の株を保有しており、同社との連携により、住宅・自動車ローンに強みを持つ。ADR(米国預託証券)としても取引されている。
住宅開発金融会社(HDFC) 住宅ローン 3兆2024億ルピー 住宅ローンで国内最大手。インドの住宅不足解消を目的として、1977年に設立された。住宅金融規定に則った住宅関連を推進し、住宅金融セクターと金融市場全体を融合させ、住宅セクターへの資金フロー増を図っている。

主な事業は、コンサルティング、融資サービス。関連会社にはHDFC銀行があり、子会社としては、HDFCスタンダード生命保険、HDFC投資信託、HDFC受託会社、HDFC証券、HDFC不動産などがある。
マルチ・スズキ・インディア 自動車メーカー 2兆6215億ルピー インドにおける自動車産業の草分けのような存在。安価でモダンな小型車を普及させるという国民車構想のもと、1982年にインド政府とスズキの合弁で発足。その後、スズキが出資比率を順次引き上げ、2002年には経営権を掌握し子会社化した。本社はデリー。
インフォシス ITサービス 2兆5621億ルピー 北米、ヨーロッパ、アジア太平洋地域を中心にソフトウェア開発、コンサルティング、ITサービスを提供。マイクロソフト、オラクルなどを含め、多数のIT企業とパートナー提携している。1993年インド国内で上場後、1999年に米ナスダックへ上場。ADR(米国預託証券)としても取引されている。
コタック・マヒンドラ銀行 銀行 2兆3506億ルピー 傘下に資産運用会社、投資銀行、証券会社を抱える金融コングロマリット。インドや海外でサービスを提供している。1985年にノンバンクとして設立された。2003年に銀行免許を取得。拠点数は1,716拠点(グループ会社含む)、従業員数は約2万人(グループ会社含む)。本店所在地はムンバイ。

三井住友銀行が2010年に4.5%を出資。資産運用、証券、投資銀行の分野で業務提携した。
バーティ・エアテル 携帯電話 1兆5859億ルピー インド最大の携帯電話サービス会社。インドの若手起業家として目を見張る成功を遂げていたスニル・バルティ・ミッタル氏が1995年、37歳のときに設立した。2008年に契約件数が7,500万件を超え、国内移動体通信事業者として世界第4位になった。

東南アジア最大の通信会社シンガポール・テレコム(シングテル)が約33%出資している。2017年にはノルウェー通信大手テレノールのインド部門を買収した。固定通信のブロードバンドと法人向けサービスにも力を入れている。本社はデリー。
アクシス銀行 銀行 1兆3359億ルピー インドで5位の銀行。個人向け銀行業務から大企業向け貸し出し、投資銀行業務まで幅広く金融サービスを手掛ける。国内と海外に4000以上の支店がある。従業員は7万2000人。本店はムンバイ。1993年に「UTI銀行」の名前で設立された。2007年にアクシス銀行へと名称変更した。
10 HCLテクノロジーズ ITサービス 1兆2946億ルピー 1976年、当時30歳だった現会長シブ・ナダール氏がシュリーラーム財閥の中核会社DCMを退社し、仲間6人とともにヒンドゥスタン・コンピューターズ・リミテッド(HCL)として創業。資本金20万ルピーで始めた。1978年にIBMのインド撤退でコンピューターの供給が停止したため、買い集めた部品で8ビットのパソコンを製造し、販売した事業が成功した。

1997年にHCLグループとして、インド国内でのハードウェア製造・販売およびシステム・インテグレーションに特化したHCLインフォシステムズと、サービス部門のHCLテクノロジーズを設立。HCLテクノロジーズはソフトウェアサービスに本格参入を果した。1995年、日本法人設立。本社はノイダ。